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本当のオムニチャネルとは?‐位置情報から紐解くオムニチャネル‐

オムニチャネル」という概念が生まれてからだいぶ経ちますが、なんとなく理解しているようで実は本当のオムニチャネルの意味を分かっていない方も少なくないはずです。

よく混同されがちなのが「クロスチャネル」です。「クロスチャネル」とはオンラインとオフラインの在庫や顧客情報の一元管理の事です。
一元管理をすることで、「マルチチャネル」によって増やしたチャネルでの過剰在庫や販売機会ロスを減らし、顧客の購買情報をシームレスに取得することが目的です。

「オムニチャネル」は「クロスチャネル」によって一元管理されたそれぞれのチャネルで、顧客やシーンに応じた一貫性のあるアプローチをかけていく事です。

つまり、オムニチャネルを推進することで顧客を囲い込み、既存の顧客の離反を防ぐ、これが本当のオムニチャネルの意味です。

このオムニチャネルを推進していく上で、それぞれの顧客像やシーンを知る必要がありますが、位置情報(GPS)データを使用することでより鮮明化することが可能です。

オフラインでのユーザーの位置情報データを蓄積した行動ログから、ユーザーが頻繁に訪問・滞在するエリアを推定し、一人ひとりのライフスタイルや行動範囲を可視化することが可能です。
可視化することで、精度の高い顧客のペルソナ像を描くことが出来、そのペルソナ像に沿ったオムニチャネル戦略を立てられます。

オムニチャネル戦略を立てる上でペルソナ像は非常に重要で、ペルソナ像に沿っていないオムニチャネル戦略は全く効果がありません。
例をあげると、

「30歳/男性/既婚/都内住み/趣味:音楽鑑賞/子供あり/休日は表参道によく行く」

というペルソナに対して、女性向けの雑誌や料理系のWEBメディア上の広告等でいくらアプローチをかけても効果は期待できず、男性向けの音楽雑誌や表参道の情報に特化したようなWEBメディア上の広告の方が、効果が期待できるのは明らかです。

今日、オフラインとオンラインをシームレスに横断し購買プロセスを踏む消費者への対応が各業界で問われています。
今まではオフラインとオンラインの行動を結びつける事が難しく行動分析が分断されていましたが、オフラインでの行動も位置情報データを使い可視化することで、オフラインとオンラインでの行動を結び付けることが出来るようになりました。これにより顧客の行動を明確にし、効率の良いオムニチャネル戦略を仕掛けることが出来るようになります。

繰り返しになりますが、オムニチャネルはあくまで既存顧客に対してのアプローチの一環であり、オムニチャネルを推進させることはすなわち顧客(=消費者)の行動を知るという事に集約されます。

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